新規連載 海老名むかしばなし 第5話「彦六ダブの話」【4】最終話
(続き)彦六が家の中へ入って行くと家の衆はおどろきのあまり声も出ないほど。坊さんは亡霊が出たと思って、さらに強くお経をうなり出す始末でしたが、彼が両脚を地面につけて立っていることがわかると法事は一変して歓迎の宴になり、みんなが彼の生還を祝いました。
そうして、そろそろ家の者も落ち着きをとりもどしたころ、彦六が持ってきた手文箱が気になり始めました。
『中を空けて見せろ』と迫りますが、彦六は美女の言葉を思い出して断わっていました。しかし、家の者があまりにしつこく言うので、とうとう箱を空けてしまいました。
すると、空が急に黒い雲におおわれ、ものすごく大きな雷が鳴り出し、彦六も箱もいっぺんに消えてなくなりました。
その夜、村人は全員同じ夢を見ました。それは、天女のような美女に彦六が手を引かれて空高く雲の彼方へ飛び去って行く夢でした。」
参考資料/海老名むかしばなし
※これまでの話を読みたい方は、本『海老名むかしばなし』を参照するか、またはインターネットで「彦六ダブの話 タウンニュース」と検索してください。
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