鶴見区 人物風土記
公開日:2026.02.05
今年、創立60周年を迎える横浜商科大学の理事長を務める
吉原 毅さん
東寺尾在勤 70歳
「商学」を地域発展に活かす
○…「商学部」のみの単科大学、横浜商科大学の理事長に昨年就任した。城南信用金庫の理事長なども歴任し、地域社会の課題解決にも密接に携わってきた。「本学の『商学』は『どうすれば人が喜んでくれるか』を考える総合学問。この商学を通じて、経済の発展や、より良いまちづくりに役立てられれば」と熱を込めて話す。
○…港北区綱島北の農家に生まれ育った。就職活動はオイルショックで不景気真っ只中の時代。「面接でどんな本を読むかと聞かれ、正直に『人間失格』が大好きですと答えたら、どこも受かりません。『人間失格』なんて言う人間は『面接失格』でしたかね」と笑う。大学では経済を学び城南信用金庫に入職したが、「信金に入ったら学んできた学問がまるで役に立たなかった」と振り返る。「お金の損得は教わったが、実践的な学問ではないと痛感した」。入職後は信金が利益第一主義ではなく、地域との相互扶助を目指している「公共的使命」に深く感銘し、「地域社会について強く意識する一つのきっかけになりました」と語る。
○…鶴見と関わったのは同大に来てから。ただ、慶応義塾大学在学時は自転車競技部で鶴見川沿いのサイクリングに明け暮れた青春の一幕も。「川沿いは気持ちよくて、デートコースみたいなものですよ」と和やかにほほ笑む。
○…同大では、学生が近隣の大口通商店街と連携したり、鶴見の地域資源を発掘してマイクロツーリズムを促す取組みなど地域に密着した活動も盛んだ。「大学とは単に『箔』をつける場所ではなく、世の中で活躍するための『志』を養う場であるべきです。新しい時代の『実学』を世界へ広めていきたい」と熱く思いを語った。
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