座間市大豆生産組合(若菜成之組合長)は、座間産の大豆「津久井在来大豆」を使った和菓子「五家宝(ごかぼう)」の販売を開始した。JAさがみ座間支店で4月27日に開催された「座間地区ふれあい農業祭」で生産者らが店頭に立ち、商品のPR販売を行った。
「五家宝」はきな粉と水あめを混ぜた生地で、もち米のおこし種を棒状に巻き、表面にきな粉をまぶした和菓子。五家宝の歴史は古く、江戸時代の1800年代にはすでに「五嘉棒」と言う名前で売られていたという。現在では、埼玉三大銘菓の1つとして広く知られている。
同組合は2022年に「きなこ玉」を共同開発していたこともあり、五家宝メーカーの株式会社ワタトー(東京都)に今年1月に開発協力を依頼。その後、試行錯誤を経て商品化に漕ぎつけた。菓子職人が一つ一つ手作りしており、口当たりは柔らかく、座間産大豆ならではの甘さや香ばしさが生かされた商品になっている。
座間市で生産されている「津久井在来大豆」は甘みが強く、菓子作りに向いているのが特徴。現在8人の組合員が生産しており、年間約4600キロを出荷。市内の小学校給食などにも使用されている。
若菜組合長は「座間産の大豆の特徴を活かした商品になった。加工品を増やしていきたいと以前から考えていたので、商品化できてよかった。ゆくゆくは座間の名産品になってほしい」と話していた。
商品はJAさがみ直売所「米ディハウス座間」(入谷西2の54の5)と「米ディハウスくりはら」(栗原中央1の25の40)で販売中。価格は12本入り310円。
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