記者のボランティア体験ルポ (上) 被災地へ 志を同じに
3月11日、未曾有の大災害をもたらした東日本大震災発生直後から、私はボランティア活動ができる手段を探していた。そして、インターネットを通じてたまたま巡り合ったNPOに一般ボランティアとして登録し、4月29日から6日間、炊き出しの活動に参加した。現地での活動を3回に分けて報告する。
東名高速厚木ICから首都高、東北道を経ておよそ470Km。私は大型連休を利用して、宮城県石巻市へ赴いた。
29日の明け方、三陸自動車道石巻河南ICを降りて石巻市内に入った。内陸部は大型スーパーやコンビニ、飲食店などは営業している。すでに復興が進んでいるのかと思ったぐらいだった。しかし、旧北上川を渡り、トンネルを抜けると姿は一変。テレビや新聞の報道で何度も目にした”あの景色”が目の前に広がった。窓を開けるとヘドロと重油、潮の混じった刺激臭が鼻を突き、津波の恐ろしさを皮膚感覚で知った。
●職種や年代を超えて
私が参加したのは埼玉県のNPO法人「キャンパー」。もともとはアウトドア愛好家の集まりで、キャンプを通じて覚えた野外調理技術、野外調理機材を活用し、災害時の炊き出しを得意とする集団だ。今回の大震災では、発生後1週間で現地入り。市立開北小学校を拠点に炊き出しを開始した(5月7日で活動停止)。
現地での活動は、NPOの会員をはじめ、インターネットなどを通じて一般ボランティアを募集。私が参加していた期間だけでも、大学生、会社員、フリーター、お寺の副住職、料理人など様々な職種、年代の人が参加していた。全員初対面で慣れない共同作業。最初はもちろんぎこちない。それでも同じ志を持って集う仲間と打ち解けるのには、さほど時間はかからなかった。偶然知り合った厚木市内の建設会社に勤務する工藤誠さん(59)は、先にボランティアに参加していた息子の影響を受け、自身も初めて現地へ。「些細なことでもお手伝いしたかった。一度経験したことで、これからもすんなり手伝える。行動できる人は行動した方が良いと思う」と語った。
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4月19日