ススキを飾り、団子や収穫した野菜を供え、月を愛でる―。四季を大切にする日本ならではの行事「十五夜」が、厚木市猿ケ島で10月1日に行われた。
主催したのは猿ケ島見守り・支え合い活動SGSゴーゴー(落合峰子代表)。
この催しは、昔から続く日本の行事を子どもたちに伝えるとともに地域の活性化や交流に繋げようと行われているもの。
例年であれば、子どもたちが大人たち手作りのうさぎの面を付け、列をなして地域の家庭を訪問。玄関や庭先にススキ飾りがある家の前で「お月見ちょうだい」とおねだりし、家人からお菓子などが振る舞われる。しかし今年はコロナ禍のため、猿ヶ島自治会館にススキやお饅頭、野菜などをお供えし、子どもたちに集まってもらい、袋いっぱいのお菓子などを配った。
落合さんは、「中止も考えましたが、さまざまなイベントがすべて中止になっており、何かひとつでも子どもたちの楽しみになればと思うと同時に、一度中止にしてしまうと再び継続できるか不安もあったため、感染防止対策に努めた上で、実施しました。いつもより参加した子どもは少ないですが、みんな喜んでいたのでよかったです」と話した。
袋を受け取った子どもたちは、お礼を言って笑顔で帰っていった。
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