伊勢原市は3月1日、市制施行から50周年の節目を迎えた。市はこれを記念して、市民などから集めた写真約3500点を組み合わせた、モザイクアートを制作。日本遺産の「大山詣(まい)り」を描いた浮世絵を再現したもので、同日から市役所1階ロビーに展示した。
50周年記念キャッチフレーズ「つながる つなげる 伊勢原のひとコマ」にちなみ、「あなたが未来につなげたい、残したいと願う写真」として、家族や友人、市内の風景写真などを市は昨年9月から11月にかけて公募。3535点が集まった。
モザイクアートは、たくさんの写真を組み合わせて1枚の絵を作り出す芸術作品。完成したパネルは、縦103cm、横146cmのB0サイズ。「大山詣り」がテーマの歌舞伎で、納め太刀の前に大山の滝で身を清めるシーンが描かれている浮世絵『大當大願成就有(おおあたりたいがんじょうじゅあり)が瀧壷(たきつぼ)』を題材にした。
この浮世絵は、江戸時代の浮世絵師、歌川豊国が1863(文久3)年に制作した作品。市教育委員会が所蔵し、日本遺産の構成文化財のひとつにもなっている。今回原画の一部と、50周年記念ロゴマークを組み合わせた絵を再現した。
パネルは3月31日(水)まで、市役所1階ロビーに展示し、その後は市内公共施設で巡回展示する予定。市ホームページでも公開している。市は同作品をデザインしたバックボード幕を作成し、今後イベントなどで活用を見込む。市経営企画課の成田勝也課長は「50年には、市民の日々の暮らしやまちへの思いが詰まっている。歴史や文化を再認識し、今後のまちづくりを考えるきっかけになればという思いを込めて作りました」と話した。
記念式典は今秋に延期
市は、市政の変遷や各分野で活躍する市民のインタビューなどを掲載した、記念グラフ誌(A4判・カラー36頁)を2000部発行。自治会や各種団体などへ配布した。市ホームページで見ることもできるほか、図書館や市内公民館でも閲覧可能。
また、横浜銀行伊勢原支店シティプロモーションコーナーでは、3月31日まで「広報いせはらで見る50年の歩み展」を開催している。
市は、施行日当日の3月1日に、記念式典を行う予定で準備を進めてきたが、新型コロナウイルス感染症の拡大を防止するため延期を決定した。今年秋ごろの開催をめざしている。
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