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公開日:2026.02.27

麦踏み塾
体験型の食育授業へ
NPO視野に協力者募る

  • 列になって麦踏みをする児童ら

    列になって麦踏みをする児童ら

  • 手づくりのパネルで麦踏みなどの説明をする影山さん

    手づくりのパネルで麦踏みなどの説明をする影山さん

 伊勢原市内のパン職人や小麦を栽培する農家などで組織する「麦踏み塾」が食育の一環で2月20日、市立高部屋小学校の支援級児童を対象に「麦踏み体験」を市内西富岡の畑で行った。

高部屋、大田小学校で実施

 麦踏み塾は、伊勢原の小麦農家と石臼製粉プラント「ミルパワージャパン」、その小麦を使うパン店「ムールア・ラムール」が2013年に始めた食育イベント。同校では一昨年から、大田小学校では同校の3年生を対象に10年程前から実施している。小麦畑は、地元企業のA`Sホールディングス株式会社が児童のために提供している。

 同塾では児童が座学の他、種まき、麦踏み、収穫までの一連の作業を学習。収穫した小麦を使って親子でパンケーキ作りも体験する。

ボランティアによる活動に限界も

 ほかにも一般公募による麦刈りや麦踏み体験なども開催する同塾。しかしボランティアの協力の元で行ってきた活動が限界を迎え、中心に活動してきた同塾の田雑峯一事務局長も自身の年齢などを鑑み、活動の継続が難しいと考えるようになった。それを知った市内外で食育講師として活動する影山のぞみさんが、塾の活動を引き継ごうと、昨年春から講師として参加している。

 影山さんは「食育DJ」としてFMyokohamaのラジオパーソナリティーを務め、全国の学校や企業などで食育の講演も行う小学生の子どもをもつ母親。今年4月からは、同塾の食育活動の中心的役割を担って活動をしていくという。

 影山さんは「田雑さんらが10年続けてきた食育授業やイベントは文化だと思う。継続するのは難しいこと。途絶えさせるのは簡単だが、自分の食育の経験が活かせるなら力になりたくて」と塾の継続に手を挙げた。

資金調達が活動のカギ

 活動の継続には活動費が欠かせない。塾の食育授業で使う教材の製作なども、一人の作業では限界がある。そのため賛同する企業などの協力者を募り、将来的にはNPO法人格の取得を目指したい考えだ。影山さんは「市内の全小学校で食育の授業ができるようにしたい。座学だけでなく、体験を通じて食の大切さ、命の尊さを伝えていきたい」と話す。また「協力者が増えれば、農家さんの応援や、地元の魅力発信などできることも増える」と意気込む。

 この日は萩原鉄也伊勢原市長も視察に訪れ、児童と一緒に麦踏みを体験。麦踏みをクイズにした影山さん手作りのパネルで麦についても一緒に学んだ。萩原市長は「麦は踏まれることで元気になるので、一生懸命踏んで」とあいさつ。児童からは「麦の大切さが良く分かった。おいしく食べられるように育って欲しい」「思い出になった、パンケーキが楽しみ」と笑顔を見せていた。

 食育授業を20年にわたって全国で行っている影山さん。発達特性がある児童でも授業が楽しめるようにさまざまな工夫を行う。「麦踏み塾のこれまでの伝統を受け継ぎつつ今の子どもたち、今の教育現場にあった主体的な学びや体験型に変えていきたい」と話す。

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