伊勢原 教育
公開日:2025.08.15
子どもの未来に全力
市保育協議会が50周年
伊勢原市内の保育所など12施設が加盟する伊勢原市保育協議会(萩原敬三会長)が50周年を迎え、8月2日に市民文化会館大ホールで記念式典・講演会を開催した(伊勢原市共催)。
この日の記念講演会には、萩原鉄也伊勢原市長、大垣真一市議会議長、渡辺紀之県議会議員、後藤祐一衆議院議員、佐伯妙有市社会福祉協議会会長らが来賓として出席。萩原会長は設立当初のベビーブームなどによる保育所不足や、保育士不足といった保育環境に触れ、現在は働き方改革などによって課題となっている保育士不足などについて語った。
そして「本来の子育ては時代が変わっても同じではないかと思う。これからもより良い子どもたちの育成を図っていきたい。この後の講演会では、より一層、子育てを考え直してもらえたら」とあいさつした。
萩原市長は長年にわたる会への敬意と感謝を伝えながら、「半世紀かけて築いた子どもたちを育む基盤は本市にとってかけがえのない財産。今後も子どもたちの豊かな未来を切り拓く大きな原動力になると思う」と謝辞を述べた。
合田道人氏が記念講演会
記念式典のあとに行われた講演会には歌手で作家の合田道人氏が登壇。合田氏は2002年に刊行した「童謡の謎」シリーズが60万部を超えるベストセラーを記録。複数のメディアに取り上げられたことで、童謡ブームの火付け役になった。
この日は、合田氏が自身の娘が幼稚園の頃、その日習った童謡の歌詞についての質問に言葉を詰まらせたことを機に、童謡を研究することになったいきさつを説明。童謡と唱歌の違いやそれぞれが誕生した経緯なども分かりやすく解説した。
また「七つの子」「ちょうちょ」の歌詞の秘密や、それぞれの曲に隠された、当時の時代背景などの深い意味を来場者と一緒に歌いながら、時折笑いを織り交ぜて解説していた。
会場では合田氏の話にメモを取る人や「えー!?」と驚きの声が、笑い声と共にあちこちから上がっていた。
伊勢原市保育協議会の歴史
1975(昭和50)年に公立4園、民間3園で発足した同保育協議会。現在は「高部屋愛育保育園」「大山保育園」「伊勢原愛児園」「比々多保育園」「林台保育園」「ベルガーデン保育園」「大原こども園」「伊勢原ふたば保育園」「伊勢原こばと保育所」「リスブラン保育園」「ピュアキッズ大原」「大原第二保育園」の12園。それぞれ特色を生かした保育を行う。
市とは2022年に災害時における保育所等の相互応援に関する協定を締結。保育所の相互応援に関する協定は県内で初の試みとなった。また毎年加盟施設が一堂に集まって就職説明会を開催するなど市の保育行政の発展に寄与している。
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