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綾瀬版 公開:2018年2月23日 エリアトップへ

思いを伝え、残す一冊 「聞き書き」の手法学ぶ

社会

公開:2018年2月23日

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講師の小田さん(左)が聞き取りを実践
講師の小田さん(左)が聞き取りを実践

 綾瀬市手をつなぐ育成会(大部さつき会長)が、「聞かせてくださいあなたの人生〜誰でもできる聞き書き入門〜」を開催。全3回の日程で基礎の勉強から冊子作成まで行った。

 聞き書きとは、先人や家族、友人など身近な人から話を聞き、その知恵や知識、人生などを綴り書くための技術。難しい文章にするのではなく、その人の人柄を自分の言葉で素直に表現し、1冊の本(冊子)にまとめ製本する。まえがき・本文・あとがきの3部で構成され、ページ数や文章の書き方は各々の自由。コミュニケーション能力向上のほか、ホスピス治療にも用いられているという。

 講座を開いたきっかけは、大部会長が日々抱いていた思いから。知的障害児者が地域でいきいきと暮らせる社会づくりを行う同会の活動の中で、「特別ではないけど毎日をがんばる先輩や保護者たちのことを残し、伝えることができないか」と考えていた。そんな折、「聞き書き」のことを知り著書の出版や講演を行う小田豊二氏に講師を依頼。参加者を募り開催にこぎつけた。

 講座では初回で基本を学び、2回目に受講者の一人である鬼塚章園さんに講師の小田さんが話を聞いた。これを元に各自、3回目に向け文章を作成。鬼塚さんのことをまとめる人、講師の手法を参考に親などに話を聞いた人など思い思いの文章を仕上げ、最終日に講評と製本を行った。

 鬼塚さん自身も造園家として地域で様々な活動を行っているが、「語り手の気持ちになって聞く」というのは初めての経験という。「どうしても本に残したい人がいて、参加した。ぜひ、この本を渡したい」と強い思いを語った。

完成した聞き書きの冊子
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