造園家が教えるガーデニングの豆知識 第5回 庭木の剪定(せんてい)
強い日差しの下、草木や草生い茂る真夏がやってくる頃、庭木を剪定して風通し良くさせ、さっぱりとした庭雰囲気にしたくなりますね。そこで、枝葉を沢山落としてしまう強剪定がよく見られます。この剪定方法は庭木にとって迷惑な剪定なのです。庭木の活力が失われてしまい、庭木の姿が悪くなるからです。依頼された植木屋さんなかには困っている人もいます。
植木屋さんは庭木が生き物である事を知っていますから「枝を切る」という言葉はあまり使いません。「はねる、除く、抜く」などと言い、庭木にとって不要と思われる枝葉だけを除去し、庭木の健康を損なわず、その庭木に相応しい自然な樹形に整えることを良しとしています。「整枝剪定」や「整姿剪定」などと呼びます。
庭木の健康維持のためにも、美しい庭づくりの為にも「透かし剪定」を気にしてみてください。
今回の豆知識
選定は、枝葉を落とすことで庭木に負担がかからない時期を選びましょう。
常緑樹と落葉樹で時期の違いがあります。どちらも真冬は避けて下さい。
【1】常緑樹/5月から6月と、9月〜10月
【2】落葉樹/7月から8月と、落葉期間
花木など花を楽しむ庭木では、樹種によって、花芽ができる時期がありますので、花芽が出来てからの剪定だと次期の花が少なくなってしまいますので、調べてから剪定して下さい。通常は、花が終わって4〜5ヶ月以内です。
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