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綾瀬 コラム

公開日:2019.09.20

あやせ楽屋帳vol.5

 「移動」という行動には深い意味がある▼NPO法人をめざす「おでかけ綾瀬」の設立総会を取材した際にNPO法人全国移動ネットの河崎民子副理事長が来賓として出席していた。河崎さんは21年前、大和市で移動サービスを立ち上げ、現在は県と全国組織の中枢で移動サービスの普及促進に取り組んでいる▼総会の席で河崎さんは「私たちが提供する移動支援の目的は通院と買い物のためだけにある訳ではない。生きる上でのマストの移動に限らず、生活の質を高めるための外出もしてもらわなければならない。むしろそこに本質がる」と出席者に語りかけていた。外出は生きがいそのものであることを再認識した▼元大和市議でもある河崎さんが9月5日付の朝日新聞の記事を読むよう勧めてくれた。見出しは「高齢者、運転やめたら要介護リスク2倍・活動量減って」▼筆者にも高齢ドライバーの家族がいる。運転免許の自主返納を促すばかりでこうした知見がなく反省した。今は当たり前にしている「移動」について、重い課題を突き付けられた気がする。

 

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