連載 路線バスっておもしろい! 第16回 制服について思うこと路線バス運転士 坂井昭彦
なぜ路線バスの運転士は制服を着るのでしょうか?私服だっていいのではないでしょうか?
大手・中堅の路線バス会社の運転士達は、ほとんど制服を着用しています。
では何のために路線バス運転士は私服ではなく制服なのでしょうか?それは路線バスの運転士は、お客様に対して個人ではなく会社を代表して接しているからだと思います。そしてお客様に直接対面することによって運賃をいただきますので失礼のない服装で接しなければなりません。つまり、お客様に服装から不快な思いをさせないために正装しているのではないでしょうか。
もちろんそれだけではありません。制服を着ることによって乗務員として自覚してもらう効果もあります。何かあれば世間は、あの運転士は、ではなく〇〇バスの運転士は、という目で見られがちです。
だから制服のある職種の人たちは、自分の行動に、より責任を持たなければならないと私は思っています。逆に相手に対して素敵な対応をした時、その制服を着ている会社の評価が上がり全社員の印象がその人によってよくなることもあります。
あらゆる世代の人が乗車する路線バス。バス運転士が制服をきちんと着ることによって、お客様から信頼を得るきっかけができ、その上で安全かつ快適な運転と丁寧な接遇をした時、お客様から信頼されるバス会社になるのではないでしょうか。その結果、バス運転士のイメージアップに繋がってほしいと現役運転士の私としては願っています。
また、近い将来、バス運転士になりたい若い人達が増え、あこがれの職業になることも願っています。〇〇バスの運転士って、かっこいいよね。と言われるように制服をきちんと着て毎日バス運転士は、がんばっていまーす。
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