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綾瀬 コラム

公開日:2019.10.18

あやせ楽屋帳vol.7

 台風が通過した日曜日の大河ドラマ「いだてん」が興味深かった。主人公の金栗四三と田畑政治はほとんど出ず、古今亭志ん生と三遊亭圓生がこの日の主役だった▼前夜の東海、関東甲信越地方、そして東日本は、史上最強クラスの台風19号に脅かされた。洪水や土砂崩れ、ダムの緊急放流など、幾度も緊張が走ったが、綾瀬市では人的被害は報告されなかった。「想定よりも風が強くなかったのが不幸中の幸いだった」危機管理に携わる市の幹部は目にクマを作りながらそう話した▼城山ダムの緊急放流をめぐって綾瀬市では、河川氾濫による洪水時に相模川左岸の海老名市から多くの避難者を受け入れることも想定していた。「避難してくる人を受け入れない選択肢はない」とその幹部は話していたが、実際にそうならず胸をなでおろした▼災害は各地に深い爪痕と教訓を残した。綾瀬市内の避難所に、水でも人でもなく、車が押し寄せたこともその一つだ。『富久』のような「おはらいができます」ではなく、しっかりと「おさらい」をして、まずは家での備えを再確認したい。

 

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