横須賀・三浦 ピックアップ(PR)
公開日:2025.06.27
持続可能な水産資源
未利用魚活用で海を守る
カジキ、マグロの加工食品に強みを持つ城ヶ島水産は、市場にあまり出回らない未利用魚を活用して水産資源の回復に取り組むプロジェクトをスタートさせた。
地元水産関係者、漁業協同組合、大手食品流通会社、海洋高校と連携。海の生態系を崩す一因となっているアイゴやブダイなどの食品化を進めて、環境改善に繋げる考え。SDGs目標14の「海の豊かさを守ろう」を実践している。
近年、漁業者を悩ませているのが、「磯焼け」と呼ばれる現象。大量発生しているアイゴなどの魚が海藻類を食べ尽くし、海洋生物の成長に欠かせない藻場を消失させている。「海と一緒に育ち、海の恵みを受け取って生活してきた一人として、この状況を看過できない」と石橋勝己代表。未利用魚が加工食品として商品価値を持つようになれば、駆除ではなく漁業者に水揚げの対価を支払うことができるという。
活動の輪を広げるために販売力のある企業と手を組み、次世代の若者にも社会課題を理解する場を提供するなど、プロジェクトが持つ意味合いは重層的。「城ヶ島水産がハブとなり、水産資源の回復と経済活性を両立させた『城ヶ島モデル』を確立して、全国に発信できれば」と石橋代表は展望を話している。
【SDGs特集2025】フォーマット
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三浦市三崎町城ヶ島658-8
TEL:046-881-3202
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