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鎌倉 文化

公開日:2025.12.26

ぶらり ご近所商店街 Vol.4
90年の歴史とやさしさを未来へ
鎌倉由比ガ浜商店街振興組合 堀淳一さん

  • 江ノ電が走り抜けていく商店街が「好き」という堀さん

 JR・江ノ島電鉄「鎌倉駅」西口の南側、下馬から六地蔵へと続くエリア。そこには、どこか懐かしくもやさしい時間が流れる「鎌倉由比ガ浜商店街」がある。

 この通りには、大型店や全国チェーン店はなく、衣料、雑貨、食料品、飲食店、美容、医療関係など、店主一人一人が「こだわり」を持った、個性あふれる約115店舗が軒を連ねている。オールシーズン、人々のあたたかい賑わいをみせており、商店街は単なる商いの場ではなく、「交流し、地域の歴史を伝承し、安全で安心な誰にでもやさしいまちにすること」を目標に、地域全体を包み込む。

 商店街の歴史は古く、昭和10(1935)年に「由比ガ浜商栄会」として発足し、今年で90周年を迎えた。

 13代理事長で帝国堂時計店3代目の堀淳一さんは、「この道のりには、諸先輩方の汗と情熱が染み込んでいる」と言い、変わりゆく街の景色を見つめ続けてきた。アーケードがあった時代、そして目の前を江ノ電が走り抜けるたびに、手動の遮断機がカタンと下りたあの日の景色が、今も思い出として残っている。「この商店街の仲間は、おだやかで人間味にあふれる人ばかりだよ」と堀さん。

 商店街の活性化は「商店街の中に繁盛店を増やし人の流れを呼び込むこと」に尽きると考え、来街者の憩いの場を整えるため、さまざまな事業を進めている。その一つが、12月10日に完成した「下馬ポケットパーク」の植栽充実とカラー舗装化だ。これからも「おもてなし」と「うるおいのあるまちづくり」を絶えず推進していく。

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