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公開日:2013.01.01

少女による伝統の舞
海南神社でチャッキラコ

  • 「チャッキラコ」を踊る子どもたち (三浦市教育委員会提供)

 成人女性の歌に合わせて少女たちが舞い踊る―。三崎の仲町・花暮地区に伝わる、世界の代表的な無形文化遺産として登録されている国指定重要無形民俗文化財「チャッキラコ」が1月15日(火)、三崎の海南神社で行われる。観覧無料。



 「チャッキラコ」は、三崎の仲町・花暮地区に伝わる女性だけの小正月の行事。「チャッキラコ」とは、5色のテープと鈴を先端に付けた約20cmの竹の棒(綾竹とも言われる)を言い、6通りある舞を総称して呼ばれている。



 江戸時代の中期から豊作、大漁の祈願や祝いを含めた祝福芸として誕生したと言われている。伝説では、「チャッキラコ」は、三崎に来遊していた源頼朝が、海辺で磯取りをしていた親子連れの女に踊りを所望したところ「私は年老いたので、代わりに娘に踊らせましょう」と小竹(落ちていたものを拾った)を持って娘が踊り、母が歌ったという言い伝えが残っている。一時は、踊り手となる少女たちの減少や指導者不足などで、存続が危ぶまれた時期もあったが、地元有志らで作る「ちゃっきらこ保存会」によって継承されており、三浦の伝統文化として子どもたちが受け継いでいる。



6通りの舞を披露



 当日は、幼稚園の年長から小学6年までの23人の児童と約10人の女性による歌い手が参加。



 大人の女性の歌に合わせて子どもたちが舞扇とチャッキラコを使い分けて踊り、舞扇を右手に持って踊る「初いせ」、両手に綾竹を持ち打ち鳴らしながら踊る「チャッキラコ」、舞扇を両手や右手とそれぞれ持ち替えて踊る「二本踊り」や「よささ節」、「鎌倉節」、少し広げた舞扇を両手で持ち、円を描きながら踊る「お伊勢参り」の6通りの舞が披露される。



 同保存会の高木巌会長は「無形文化遺産として登録されている舞い。子どもたちや私たちは誇りを持ってこの民俗芸能を継承している。多くの人に見てもらいたい」と話している。



 時間は、午前10時から。交通/京急「三崎口」駅、2番線バス乗り場から城ケ島行き、通り矢行き、三崎港行き、浜諸磯行きバスで約20分「三崎港」下車徒歩3分。詳細・問い合わせは市教育委員会生涯学習課【電話】046・882・1111まで。

 

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