三浦市 旧三崎中校舎を暫定利用 部署の配置換え進める
三浦市はこのほど、旧三崎中学校の校舎等に市の部署を移す配置換えを決めた。耐震性に問題のある福祉会館に入っている福祉課や子ども課等の移動を優先に進める。時期は10月を予定しており、移動完了後の福祉会館は閉鎖となる。
1966年に建設された福祉会館には、福祉課と子ども課、契約課が入っている。耐震補強済みの旧三崎中の閉校で、耐震性に問題のある福祉会館内の部署等を同校へ移す案が議会や市民から出ていた。市は、旧三崎中を含めた城山地区全体の利活用を検討している中、福祉会館の対応を優先させる形で今回の配置換えを決めた。
福祉課と子ども課は、市役所分館の2階に移動する。分館2階の廃棄物対策課と環境課は分館3階へ。下水道課と市民協働課、財産管理課、契約課は旧三崎中へ移る。旧校舎で使用する部屋は、工事費用を抑えるため各種電気配線などが整っている職員室や事務室などに限定する。費用は、工事費などで約2千万円を見込んでいる。
旧校舎等を含めた周辺地区の利活用に関して、市は検討委員会を立ち上げ検討を進めている。今回の福祉会館内の部署移動は来庁者、職員の安全を優先的に配慮したものであくまでも暫定的な処置。市は「部署移動は業務を行いながら進める予定。市民の皆さんにはできるだけ迷惑をかけずに進めていきたい」と話している。
三浦まちづくりの会も歓迎
旧三崎中校舎の利活用について市民有志で検討を進めている三浦まちづくりの会(田中健介会長)は今回の市の対応を歓迎している。田中会長は「福祉会館の建物の安全性を危惧していたので、今回の対応は歓迎する。これだけに留まらず、市民アンケート実施などスピード感を持って、有意義な利活用に向けて進めてほしい」と話している。
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