「手すり・消火ホース」1本2役
写真は三崎4丁目のバス通りから大乗寺方面に繋がる階段。現在は、その階段中央に手すりが設置されている。この手すりは、連結送水管と呼ばれており、ホースの役割を持つ。階段上の地域で火災発生の際、下の送水口と上の放水口にホースを取り付けることで消火活動が行えるようになっている。
市消防によると、連結送水管は、1975年に三崎で発生した大火事を受けその後設置されたという。消防車等が入れない地域や有効な消火が行えない高層建築物で消火活動を行えることを目的としたもの。三浦市内は高低差の激しい地域が多くあり住居も密集する。また、道路幅が狭い地域も多くある。送水管の活用で初期消火にかかる時間短縮に繋がっている。
数年前にこの地域で火災が発生、消防団はこの送水管を使い消火を行った。被害も最小限に抑えられた。当時、消火活動にあたった市消防団団長の秋本清道さんは「この送水管は、地域の事情に応じた消防体制を整えている中のひとつ。地域の安全を守るという観点から様々な形で配備を整えている」と話す。
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