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三浦版 公開:2015年9月11日 エリアトップへ

城ヶ島 観光誘客にテコ入れ 新たに2事業が県認定

社会

公開:2015年9月11日

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 今月8日に行われた三浦市議会第3回定例会本会議で、県の交付金を活用した「新たな観光の核づくり認定事業」の今年度以降の方針が明らかになった。回遊性向上にむけた動線整備と城ヶ島西部の景観整備を新たに盛り込んだもので、既に事業認定を受けて計画が進んでいるアウトドア事業・オートキャンプ場の整備も継続して行われるという。

 この日、2番目に登壇した藤田昇議員(公明)が市内の観光振興について質問。そのなかで、神奈川県が横浜・箱根・鎌倉に次ぐ国際観光地を育てる「新たな観光の核づくり事業」における今年度以降の計画案と、現在の進捗状況を確認した。

 質問を受け、市経済部長はまず「回遊性向上にむけた動線整備と、城ヶ島西部の景観整備の2事業が新たに事業認定を受けた」と回答。今年7月に行った吉田英男三浦市長によるプレゼンと県の審査会を経て、申請のほぼ満額となる2年間で約4300万円の交付金が充当される予定であることを明らかにした。

 動線整備の取組みは主に2つで、うち1つは今年実証実験を行ったレンタサイクルの事業本格化について。4月25日から5月10日の実施期間中、利用した514人のGPSデータをもとに情報を分析。評判も良く、観光客の回遊性向上と滞在時間の延長に一定の効果が見られたことから、事業化を決めた。自転車のレンタルと返却ができるサイクルポートを、産直センターうらりと城ヶ島J'Sフィッシングに整備し、地元企業2社による民間事業として実施するため最終調整を行っているという。

 説明を受けた同議員から「三崎口駅にサイクルポートを置かないのか」と問われると、「利用者からも声はある。設置場所や自転車の運搬などのオペレーションに課題があるため、検討・協議していきたい」と述べた。

 2つ目は三崎と城ヶ島を結ぶ渡船の新規購入。現時点では「定員40人、12〜18台の自転車を積載」を想定し、来年度内の購入を予定。これにより輸送力や利便性が格段に向上するだけでなく、外海航行可能な船にすることで周遊ツアーなどにも活用。吉田市長は「サンセットクルーズなどに使えたら」と考えを話し、新たな観光資源にも繋げたいとしている。

 また、土産店などの商店が集まる城ヶ島西部の景観整備も重要な事業として今年度には、地元の城ヶ島区が主体となって「(仮称)城ヶ島西部景観整備方針」を策定。まず土台となる地元のルールを作った上で、具体的な整備を進めていく。

キャンプ場は継続協議中

 県立城ヶ島公園内ユースホステルの跡地で、今春開設予定だったオートキャンプ場も、先に県から認定を受けていた事業の1つ。

 当初予定していたアウトドア用品の製造販売会社「コールマンジャパン(株)」の直営による整備は断念しているが、協力事業者として早期実現に向けた協議を続けている。
 

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