三浦市は今月1日、城山町の青少年会館ホールの利用停止と、今年度中の廃止を発表した。
同会館は1972年に神奈川県立青少年会館として開館。1992年に県から市へ無償で移管されて以降、市民活動の拠点として年間約1万5千人が利用している。今年で築43年が経ち、設備の老朽化が目立っていた。
市は今年、耐震診断を実施。震度6から7程度の地震に耐えられること、多くの人が利用する官庁施設であること、崖地という地形特性などを数値化した上で、青少年会館に求められる耐震性能の値を0・938と算出。しかし、ホールと会館の1階から3階・屋根の半数以上で指標を下回り、ホール屋根は最低値の0・222だった。安全基準を満たしておらず、震度6強以上の地震で崩落の危険性が高いことが判明した。
仮に耐震補強工事を行うと、会館の壁面やホール屋根・天井の改修、鉄骨梁の補強などの工事費と諸経費で約2億円が必要となる見込み。また、老朽化が進む施設内の雨漏り対策、空調設備更新などにも費用がかかることから、市は来年3月31日までに同施設廃止の方針を決定。それに先駆けて、市民の安全確保のため、ホールの利用を今月末で停止することを決めた。
市担当課によると、会館内にある図書館と三浦市教育委員会は市役所分館(旧三崎中)へ移転。会合室、和室、スタジオは施設の閉館と併せて廃止される予定だという。
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