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初声町出身 石井健登(けんと)さん 悔しさ糧に箱根路力走

社会

掲載号:2016年1月15日号

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「もう一段階成長したい」と抱負を語る石井さん
「もう一段階成長したい」と抱負を語る石井さん

 毎年、大学生ランナーが熱い火花を散らす「箱根駅伝」。今月行われた第92回大会に、初声町出身の石井健登さん(20)が初出場し、地元神奈川を駆け抜けた。現在日本大学の2年生で、今月11日に成人の日を迎えた新成人。陸上競技に掛ける思いや二十歳の抱負などをインタビューした。

 幼い頃から体を動かすことが好きな子どもだった。小学2年から少年野球チームに所属し、初声中学校でも野球部のチームメイトと共に白球を追いかけた。

 陸上競技に興味を持つ転機になったのは、慢性的な部員不足だった陸上部の助っ人として駆り出された駅伝大会。野球で培った脚力を買われ、誘われるまま出場した。「走ることも好きだったので」と当初は何の気なしに参加していたが、ゴールしたときの爽快感や高揚感に魅了された。ごまかしの効かない己の身1つで挑む勝負。成長度合いやコンディションが結果としてタイムに表れる-。野球とは違う楽しさに触れ、中学2年の時、正式に陸上部へ転部。本格的に練習を始めると、すぐに頭角を現した。満を持して出場した神奈川県の中学校駅伝大会では上級生に1人混ざり、1区を力走。52チーム中、7位に入賞する健闘を見せるも「思っていたより結果が出せず悔しかった」と苦笑いを浮かべて振り返る。「来年こそは」と誓ったリベンジ。悔しさは奮起するきっかけとなり、さらに競技へと引き込んだ。駅伝の醍醐味は「チームのために1秒でも早く襷をゴールまで繋ぐこと。仲間と走ることで120%の力が出ます」

 進学した鎌倉学園高校の陸上競技部では仲間たちとしのぎを削り、互いに刺激を与え合った。その後、顧問のすすめで日本大学へ。漠然と憧れを抱いていた大学駅伝の花形、箱根駅伝を初めて意識するようになった。出場回数は80回を超え、そのうち優勝12回。常連校の一員として母校の桜色の襷(たすき)を携え、神奈川を駆ける夢が現実味を増した。

悲願のメンバー入り

 駅伝チームには約60人の部員がおり、レギュラーの座を目指し練習に励む。箱根路を走れるのは10人。学年を超えた熾烈な争いが繰り広げられている。入部1年目は環境の変化から思うように調子が上がらず選考外に。同じ1年生ながら、大舞台で堂々とした走りを見せる仲間の姿に「悔しさより、自分も頑張らないといけないと思った」

 再び約1年間の厳しい練習を経て、昨年12月エントリー選手となり7区に起用された。嬉しさがこみ上げるのと同時に、「大きなプレッシャーを感じた」とランナーだけが知る襷に託された重みを語る。レース中は無我夢中。ひたすら前を行く選手の背中を追いかけて走った。大会を振り返って点数をつけるなら「60点」。「チームへの貢献が今一つ足りなかった。安心して任せられる選手になりたい」。足りない一歩を取り戻すのは容易ではないが今はただ練習あるのみだ。

飛躍の決意、新たに

 今月11日、成人の日を迎えた二十歳。今より上へ、現状に満足することなく高みを目指したいとの思いから、この1年の抱負は自身の名前にちなみ「登」と表現。「あとは大人の階段も1つ上ったので、自覚持った行動をとらないといけませんね」。泣いても笑ってもチャンスはあと2回。残された大学生活を全力で走り抜けることを誓った。
 

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