うだるように暑い日は、地産地消の特製かき氷で、クールダウンしてはいかが―。
市内宮川町にある高梨商店では、地元素材を使ったかき氷の提供を今月から始めた。店内の一角に「はるみせ」と名付けたコーナーを設け、昔懐かしい手動のかき氷機がシャリシャリと音を立てて大きな氷を削っている。器に盛られたふんわり柔らかな雪山に回しかける手づくりシロップの素材の多くは、となり近所の農家で採れたものばかり。この時季はトマト、カボチャ、メロンなど今が旬の畑の恵みが顔を揃える。「宮川の素材の良さ、季節を感じてほしい」と同店の高梨喜裕さんは話す。
なかには鮪のエキスや海苔・ワサビを使った「鮪かき氷」、バター醤油ソースをトッピングする焼きトウモロコシをイメージした変わり種の一杯も。一見ミスマッチとも思えるが風味そのままに、意外な美味しさが楽しめると販売開始早々、好評を博している。
これら全てのシロップ作りを手掛けるのは、「パティスリークロ」(横須賀市根岸町)のパティシエ黒木賢一郎さん。野菜が持つ自然な甘味、皮ごと使った時のちょっとした苦味、果実の酸味や舌触りなどを活かしたシロップは、ピューレのような濃厚さが特徴だ。同店のかき氷を目当てに藤沢市から訪れたという女性客は、「氷とのバランスが良く美味しい。これなら2〜3杯食べられそう」と味比べを楽しんでいた。
高梨さんは「ダイコンやハチミツなど他にもたくさんの素材がある。1年を通して味わってもらえたら」と意欲を見せた。
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■高梨商店/宮川町12の11/午前8時〜午後8時/6百円〜
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