城ヶ島の東西に立つ城ヶ島灯台と安房崎(あわさき)灯台の2基が、一般社団法人「日本ロマンチスト協会」(本部/長崎県雲仙市)と「日本財団」(東京都港区)の「恋する灯台」に関東で唯一選ばれた。全国に点在している灯台を「恋愛の聖地」として認定し、地域の観光資源としての価値を高めてPRする共同プロジェクトの一環。
プロジェクトは、同協会のメンバーから選抜した”ロマンス宣教師”などで構成する選考委員会が、全国で3000以上あるとされる灯台の中から、視察を経て21基に選定。三浦市の城ヶ島・安房崎の両灯台を「恋する灯台」に決めた。
審査基準は全6項目。
【1】恋する気持ちを刺激するロケーションか(非日常感)
【2】心揺さぶられる感動的な逸話、後世に語り継ぐべき歴史を有するか(物語感)
【3】辿り着く道のりが、2人の心を近づけ、恋心の高まりを感じられるか(到達感)
【4】心が開かれていく自由さと、夢見る気持ちに広がりを感じられるか(創造感)
【5】空と海の青が広がり、世界の果てを感じさせる壮大さを感じるか(最果て感)
【6】魅力的なフォルムと、屹立するさまに孤高の美を感じさせるか(造形美感)。
今回の選定理由について、「波しぶきを浴びながら海の道標として立つスマートなシルエットは、人生の荒波も平然と乗り超えていける勇気を見る者に与えてくれる(安房崎灯台)」「レトロな雰囲気を持つふもとの商店街と歴史を感じさせる灯台の姿とあいまって、時代を忘れてしまいそうになる叙情的なスポット(城ヶ島灯台)」とそれぞれ講評する。
今月12日には、同協会の波房克典会長らが三浦市役所を訪問し、吉田英男市長に認定書と幟(のぼり)を手渡した。波房会長は「島の東西にあり、日の出と夕日の景観が素晴らしい。半島の先端という最果てに向かうイメージが良かった」と改めて説明。これを受けて吉田市長は、「従来からある財産をクローズアップしてもらい、三浦市にとって大きな効果になる」などと話し、「PRして誘客に繋げていきたい」と活用についても意欲を見せた。
地元連携で多彩な活用
同協会では現在、11月1日の「灯台の日」に上映するショートフィルムを3本制作。そのうちの1作品を城ヶ島で撮影しているほか、今後は、フォトコンテストを開催。また、地域が主体となって盛り上げていく機運を高めるため、各認定灯台で地元住民らと連携したデートコースを考えるまちづくりワークショップも実施する。市内でも10月頃から始まる予定で、ポスターやチラシ制作も進めていくという。
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