三浦版 掲載号:2016年11月18日号 エリアトップへ

上宮田在住高徳さん 戦争の記憶、次代へ 平和啓発の語り部担う

社会

掲載号:2016年11月18日号

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写真や実話をもとに描いたイラストを持つ高徳さん
写真や実話をもとに描いたイラストを持つ高徳さん

 平和の大切さや命の尊さを考えてもらおうと11月26日(土)・27日(日)に開かれる「みうらピースデー2016」。催しの1つに企画されている平和教室に、戦争で伯父を亡くした上宮田在住の高徳えりこさんが語り部で登壇。次世代の伝承者として実話を通して戦争のない平和な社会の実現や、後世へ語り継ぐことの重要性を訴えかける。

 もとは市立小学校の養護教諭だった高徳さん。戦争を経験していない戦後生まれの語り部として活動を始めるきっかけを作ったのは、昨夏発売された戦後70年をテーマにした1冊の書籍だった。「目元の雰囲気が亡くなった父にとてもそっくりだった」。子犬と人形を抱いて微笑む少年兵の表紙が偶然目に留まり、不思議に思って母親に尋ねると特攻隊となり17歳の若さで非業な死を遂げた伯父であることが分かった。その後、同期兵だった荒木幸雄さんの生涯が綴られた「ユキは十七歳 特攻で死んだ」(毛利恒之著/ポプラ文庫)と出会い、読み進めるうちに両親からもほとんど語られることのなかった伯父の足跡を知った。「身内に戦争で亡くなった人がいた」というそれまでの漠然としたイメージが一変。戦争が身近に感じられ、平和の尊さを痛感したという。

 戦後70年が経過し、体験者や記憶が次々と消えゆく中、後世に真実を受け継いでいくことが難しくなっていると危惧し、「親族(遺族)の視点から若い世代に伝えていきたい」との使命感に駆られたという。

 これまでの教員経験を活かし、子どもにも理解しやすい平和学習教材を作る傍ら、平和への思いを込めた歌やイラストを書き溜めてきた高徳さん。語り部として本格的にスタートを切る今回のピースデーで、これらの作品も初めて披露する予定だ。

 自身を突き動かす原動力は「伯父のような人をもう出したくない。生きていてほしかったという思いが強い」と時おり涙を浮かべ、今後は要望があれば、地元の小中学校などで平和学習を行っていきたいと意欲を見せた。

映画上映や写真展も

 「みうらピースデー」の会場は南下浦市民センターで、入場無料。詳細は以下のとおり。

 ▽26日午前10時30分〜アニメ映画「はだしのゲン」上映/午後1時30分〜平和教室「歴史は今につながっている」/2時30分〜「平和を歌おう〜オカリナ演奏とうたごえカフェ」▽27日午前10時30分〜映画「ヒロシマ・ナガサキ」上映/午後1時30分〜「平和を歌おう〜平和を願う歌&みうらのうた」/2時〜戦争体験者と語るピースカフェ▽両日午前10時〜「戦争を知らない人たちへ引き継ぐ歴史写真展」

 詳細は市長室【電話】046・882・1111
 

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