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三浦 文化

公開日:2018.07.06

横須賀美術館
生命力と独自の存在感
三沢厚彦「アニマルズ」

  • PHOTO:浅田政志

  • 写真左:《Animal 2014-01》 2014年 樟、油彩 撮影 三沢厚彦 右:《Animal 2010-01》 2010年 樟、油彩 撮影 永野雅子  ©Misawa Atsuhiko, Courtesy of Nishimura Gallery

 横須賀美術館が、動物園になる――。先月30日から始まった「三沢厚彦 ANIMALS IN YOKOSUKA」では、ネコやイヌのほか、ライオン・トラ・クマなど迫力のある大型動物からユニコーンをはじめとした空想上の動物、ヤモリ・カエルまでほぼ原寸大の”彫刻”が館内に出現している。

素材はクスノキ

 神奈川県内にアトリエを構える三沢厚彦氏。2000年から着手した動物シリーズ「アニマルズ」は、常緑高木のクスノキ(樟)を彫り出したもの。小さなものは一本木、大きな作品は数本を繋ぎ合わせて寄木にし、彩色している。ブロンズ作品もクスノキを彫ったものを原型に使って鋳造。いずれも、圧倒的な存在感と今にも動き出しそうな筋肉の質感や毛並み、射るような眼差しと表情が特徴的だ。

 同企画展では、初公開の新作を含む彫刻と絵画、ドローイングを展示。同館の前庭やエントランスホールにも動物たちが登場する。

 22日(日)には、小・中学生向けのワークショップも開催する。三沢氏が制作に使ったクスノキの端材でオブジェを作る。小学3年生以下は保護者同伴で定員15人。時間は午後1時から4時、参加費1000円(保護者は要企画展観覧券)。申し込みは、はがきに氏名・年齢・郵便番号・住所・電話番号を記入の上、〒239-0813横須賀市鴨居4の1横須賀美術館「クスノキの端材WS」係へ、7月10日(火)締切。

 会期は9月2日(日)まで。企画展、イベントの詳細は同館【電話】046・845・1211

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