三浦版 掲載号:2019年4月5日号 エリアトップへ

三浦市 自殺者減めざし対策強化 支援のあり方を明文化

社会

掲載号:2019年4月5日号

  • LINE
  • hatena
市内居住者の男女別自殺者数の推移(三浦市自殺対策計画より)
市内居住者の男女別自殺者数の推移(三浦市自殺対策計画より)

 三浦市は「誰も自殺に追い込まれることのない街」を掲げ、具体的な予防・支援策を盛り込んだ「自殺対策計画」をこのほど策定した。地域全体の問題としてとらえ、官民一体で取り組みを推進。ともに支え合う社会をめざす。

 三浦市自殺対策計画に記された統計によると、2013年から2017年までの5年間で、市内居住者における自殺者数は、10人前後で増減を繰り返している。男女別でみると、男性が約8割を占める。また、人口10万人当たりの自殺死亡者数を指す自殺死亡率では、県の15・46、全国の18・55を上回り、平均23・19。市は母数になる人口が少ないことから、1人の増減が数値に大きく影響すると分析しているが自殺者数が2桁になると、その割合が30を超えるなど、概ね高い水準にあるという。

 そのほかの特徴として、60歳以上が全体の半数で高齢者による自殺が目立ち、原因や動機は不詳に次いで、健康問題、経済・生活問題・家庭問題の順と推定されている。

孤立させない街に

 三浦市が定める自殺死亡率の数値目標は、22年までの5年間平均で18・55。「誰も自殺に追い込まれることのない三浦市を目指して」の基本理念をもとに定めた5つの基本施策を進める。▽【1】地域におけるネットワークの強化―関係機関の連携、生活困窮者の早期発見・自立支援制度による効率的支援の提供。【2】自殺対策を支える人材の育成―傾聴や見守りを通して、自殺リスクの高い人・危険信号に気づくゲートキーパーの養成や市職員の研修実施。【3】市民への啓発と周知―市広報紙・ホームページでの周知、予防キャンペーンの展開。【4】生きることの促進要因への支援―生活の困り事相談、居場所づくり、自殺未遂者に対する支援。【5】生きづらさを抱えた若年者への支援―児童生徒が相談・助けを求められる環境づくりを推進。

 計画では、自殺死亡者数の割合が高かった高齢者、生活困窮者、勤務・経営者を重点的な支援が必要な対象者としても設定。また、民生委員児童委員、医療機関、警察、行政、福祉団体が名を連ねる「自殺対策会議」を開催し、官民の連携を強めることで施策効果を高めていくという。

勉強会で理解促進

 自殺をするメカニズムや家族・友人の立場からできることを考える勉強会が、4月6日(土)にNPO法人「障がい者のあすの福祉をよくする三浦市民の会ぴあ三浦」の主催で開催される。医療法人財団青山会の共催。

 当日は帝京大学医学部教授で精神医学博士の張賢徳さんが、「ひとはなぜ、自殺するのか〜大切な家族や友人のために出来る事」をテーマに講演。自殺のリスク要因を減らし、周囲がどのようにサポートすべきかを考える。会のなかでは、三浦市自殺対策計画に関する説明も行われる。

 会場は南下浦市民センター講堂、時間は午後4時50分から6時30分(4時15分開場)。参加無料。

 詳細は同法人【電話】046・888・7227

三浦版のトップニュース最新6

財政運営、依然厳しく

三浦市予算編成

財政運営、依然厳しく 経済

「ゼロベースで見直しを」

10月18日号

市社協が市内初登録

かながわSDGsパートナー制度

市社協が市内初登録 社会

多分野での実践が評価

10月18日号

潮風香る野外音楽フェス

潮風香る野外音楽フェス 社会

城ヶ島で10月20日

10月4日号

通行無料化、来年度実現へ

城ヶ島大橋

通行無料化、来年度実現へ 社会

11月にも条例改正案上程

10月4日号

観光振興と防災に力点

城ヶ島西部地区再整備

観光振興と防災に力点 社会

まちづくり基本構想を公表

9月20日号

がんの不安、対話で解消

メディカルカフェ

がんの不安、対話で解消 社会

三浦修道院で交流会

9月20日号

トゥクトゥクで三浦周遊

トゥクトゥクで三浦周遊 社会

レンタカー店が新名物提案

9月6日号

あっとほーむデスク

  • 10月18日0:00更新

  • 10月4日0:00更新

  • 9月20日0:00更新

三浦版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

コラム一覧へ

三浦版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2019年10月18日号

お問い合わせ

外部リンク