市立初声中学校の3年生が今月8日、地元初声町の老人クラブを訪れ、高齢者と交流を深めた。
「地域でのボランティア活動」をテーマにした福祉教育の実習のひとつで、三浦市社会福祉協議会の協力により、生徒14人が赤羽根会館を活動拠点とする老人クラブ「永寿会」を訪問。あいさつのあと、同協議会の成田慎一さんの指導で認知症予防に効果的な健康体操を一緒に行い、身体を動かした=写真上。
トランプで防災学ぶ
中学生の若い力と元気を地域にいかそう――。生徒たちは自分にできることについて意見を出し合い、学校で学んだ防災知識を知ってもらう機会にしようと準備を進めてきた。「元気なお年寄りに、中学生の若い力と新しい情報を届けたいとの思い。地域のつながりづくりのきっかけになれば」と高見陽子教諭。
この日はゲームを通して災害に関する体験談や身のまもり方を話し合う「防災トランプ」を持参。ババ抜きを楽しみながら、絵札に書かれた「感染症が流行したら?」「稲光が見えたら?」などのテーマに沿って、活発なディスカッションを行った=同下。
生徒を代表して佐野みのりさんは「教えるつもりが、いろいろなことを逆に教えてもらいとてもためになった」と感想を述べ、熊谷末男会長も「今は夫婦二人暮らしだから子どもたちとたくさん話せて楽しかった」と交流を喜んだ。
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