シンガーソングライターら有志グループが、三崎・城ヶ島花火大会の公式プロモーションビデオ(PV)を作るための資金をインターネット上の「クラウドファンディング」で募っている。音源や映像制作、上映会開催費用として目標金額を70万円に設定。8月23日(金)まで受け付けている。
クラウドファンディングを行うのは、有志グループ「三崎ラヴァーズ」。シンガーソングライターとして活躍する廻田(まわりだ)彩夏さんが中心となって、支援を呼びかけている。
廻田さんは市内のイベント出演をきっかけに昨年の三崎・城ヶ島花火大会のライブステージに立ち、この日のために書き下ろした新曲「海の上に咲く花」を披露。好評を博したという。
ステージ後、同実行委員長の香山賢一郎さんから聞かされたのは、2008年で惜しまれつつ終了した「みさき花火大会」の話。11年から「三崎・城ヶ島夏祭り」という名に変わり、多数の模擬店や花火の打ち上げも復活したが、花火大会を冠していた頃と比べると、「市外からの集客力は弱くなった」と香山さん。「二度と絶やしたくない」。かつてのにぎわいを取り戻そうと、市民協賛を募りながら奮闘する姿に感銘を受けた廻田さんは、「海の上に咲く花」をテーマソングに提供して三崎を愛する起業家や2拠点居住者らと「三崎ラヴァーズ」を結成し、魅力を伝えるプロモーションビデオの制作に向け動き出した。
目標は70万円
クラウドファンディングは、専用サイト「レディーフォー」内で受け付け中。金額設定は5千円から10万円で、限定CDやまぐろ料理店の食事招待券、エンドロールへ名前掲載などの返礼品を用意する。
今月28日午後11時までに目標額の70万円に満たない場合は不成立となる。8月2日時点で34人から35万円が寄せられ、50%まで到達。廻田さんは「何度でも見たくなるようなPVを制作したい。たくさんの人の熱い思いを必ず形にして残したい」と支援を呼びかけた。
成立した場合、9月21日(土)に三浦市民ホールで支援者らを招いたお披露目の試写会を開催予定。
2500発の花火
今年の三崎・城ヶ島花火大会は8月15日(木)に開催。廻田さんのほか、プロサックス奏者で知られる朝本千可さんやロックバンド「LYLA BOOPS」、お笑い芸人の島山ノブヨシさん(司会)など、三浦にゆかりのあるミュージシャンらが続々登場する野外音楽フェスは、交流広場特設ステージで午後3時40分から。同会場では午後1時から、三浦青年会議所の主催で三浦半島の学生によるステージ「FUTURE MORE!」も行われる。
8時からは約2500発の花火がイベントのフィナーレを飾る。カウントダウンプレゼンターに元プロレスラーの大仁田厚さんを迎え、三崎の夏の夜空を鮮やかに染め上げる(荒天時は花火のみ翌日順延)。
また、会場内では魚市場鱗会や湊魚問屋、三浦商工会議所青年部のまぐろ料理をはじめとした、多彩な模擬店が出店。香山さんは「永遠になくしたくないとの思いで地元の協力を受けてつくってきたイベント。会場でたくさんの人に楽しんでもらえたら」と話している。入場自由、午後1時から8時20分。詳細は「三崎城ヶ島花火大会」で検索。
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