市内の医療・福祉関連従事者などで構成する多職種連携グループ「みうらの輪」は、11月9日(土)に子ども向け職業体験イベント「みうらみらい2019」を初開催する。慢性的な人材不足の改善を目的に、医療や福祉業界を身近に感じてもらうことで、若者の担い手育成や親世代に対して就労を促進。「住みやすい三浦」の実現をめざす。
イベントでは簡単な職業体験などを通して楽しみながら医療や福祉の仕事に興味を持ってもらおうと、歯科医、看護師、薬剤師、理学療法士、大工の5職種を用意。薬を1回分ごとに包む分包機の操作や看護師になりきって血圧を測定するコーナー、高齢者の疑似体験など多岐にわたり、参加者はスタンプラリー形式で会場をまわるという。
あわせて、地元の特別養護老人ホームやデイサービス、訪問マッサージ、医薬品・医療機器卸など約15の事業所がパネルやパンフレットで業務内容を分かりやすく紹介。「じつは身近な仕事だと知ってもらえたら」と関係者。
慢性的な人材不足
同グループは市内に勤務する医師や社会福祉士など、約40人のメンバーが登録。共同代表を務める青木芳隆さん、中村政芳さん、草間理子さんもそれぞれケアマネジャー、薬剤師、訪問看護師として従事する。
地域福祉・医療の向上をめざす多職種連携会議に参加するなかで、「自分たちだけでできることはないかと考えるようになった」と青木さん。「住みやすい三浦」を掲げて2017年に同会を発足させ、2カ月に1度、高齢者や要介護者などのごみの出し方や災害時の準備などをテーマに意見交換の場を設けてきた。
「若年層は近隣都市部に流出し、三浦市内での雇用が難しい」。人材不足・雇用創出についても話し合われ、潜在する経験者や有資格者、若い世代へPRしようと派生イベントの企画に思い至ったという。中村さんは「ぜひ魅力を体験してほしい」と来場を呼びかけた。
会場は南下浦市民センター2階、午前9時から午後2時。参加無料。一般の来場も可能な介護相談コーナーも。詳細はフェイスブック「みうらの輪」で検索。
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