初声町下宮田の潮風スポーツ公園で、ふるさと納税への寄附金を活用して新設される大型遊具の設置工事が始まった。完成は今年度内で、4月以降の供用開始を予定。三浦市は子育て支援の充実と、新たな交流の場として市民から親しまれる公園づくりを進めていく。
設置予定地は、多目的グラウンドと野球場の間に芝生が広がる林間広場。周辺にはベンチが数基置かれており、「眺望がよく、保護者が遊具で遊ぶ子どもたちを見ながら休憩することもできる」と市は選定理由を説明する。
幼児用と児童用の2種類を整備。いずれも耐塩害の材質で、設計図によると、すべり台、うんてい、ネットやロープクライミングなどが一体となっている。
市は子育て支援充実の観点から、子どもたちやその家族から親しまれる公園づくりを促進。加えて、現在はサッカーや野球チームなどが中心となっている公園利用者の幅を広げ、新たな地域交流の場として活用していくという。
子育てに寄附集まる
今回の設置費用等の財源は、使途を子育てや教育環境の充実に限定した、三浦市ふるさと納税「みうらっ子応援プロジェクト」を活用。2019年度に寄附のあった1750万円が充てられる。
同プロジェクトは、2017年度からスタートし、19年度までに合計9800万円の寄附を受け付け。これまでに外国語教育用タブレットや防犯カメラの導入、災害時子ども・乳幼児用食料・備品、地震速報システムの整備などに使われた。18年度には、「公園の遊具を新しく安全なものに」と銘打った事業計画に対し、950万円が集まり、市内の公園で交換が必要な遊具など計10基をリニューアルした。
今年度は、来年度とあわせた2カ年プロジェクトで、子どもたちの快適な学校生活の確保をめざし、トイレの洋式化を掲げる。洋式便器充足率の低い市立小中学校から順次整備するため、3000万円の目標額を設定。昨年12月現在で約2193万円(達成率73・1%)が集まっている。
なお、寄附は三浦市民からも受け付けているが、その場合は返礼品は受け取ることができない。
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