観光による地域活性化を目的とした連携協定を、このほど三浦市など5者が締結した。豊かな自然や食などの地域資源を活かした観光コンテンツの開発・運営の体制構築をめざすもので、異業種が連携し、各々のノウハウを活用して観光客を呼び込む。
三浦市の入込観光客数は、2016年から4年連続で600万人超。昨年はコロナ禍で大幅に落ち込み、観光産業は危機的状況に置かれている。
また、豊かな自然や食を目当てに多くの人が訪れる一方、都心から約1時間という好立地から、その大半が日帰りで、滞在時間の延長や宿泊客数の増加が長年の課題となっていた。
こうした課題を解消しようと、三浦市、地域経済活性化支援機構(REVIC/東京都千代田区)、横浜銀行、京浜急行電鉄、ミウラトラスト(三浦市)の5者が、「三浦市における地域資源を活用した観光活性化に関する連携協定」をこのほど締結。今後、観光拠点、宿泊施設、観光コンテンツなどの整備や見直しを進め、スキーム構築をめざすという。
事業では、観光庁とREVICが、地方へのインバウンド誘客や地域の観光消費額増加を目的に設立した「観光遺産産業化ファンド」を活用。文化遺産や自然遺産などを活用する観光事業者に対する出資や、自治体や金融機関などそれぞれの専門分野で連携を図り、地域が抱える観光産業の課題を解消する。
今回、地元企業として唯一参加するミウラトラスト(鈴木雄二代表)。これまで山田屋酒店など三崎地区の古民家を宿泊施設に利活用するなどの実績を持っており、ノウハウを活かして飲食・体験・宿泊事業の企画運営、不動産活用、三崎や城ヶ島のブランディング・プロモーションに注力するという。
三浦版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|