三崎警察署管内で今年、交通死亡事故が急増している。11月25日までに4件(昨年比4件増)発生。同署では薄暮時間帯などに赤色灯をつけたパトカーによるパトロールや取締りの強化、交通ルールの順守の啓発などを実施しているが、「大半が安全不確認や動静不注視、漫然運転といったドライバーの意識で防げた、もしくは軽傷で済んだかもしれない事故」と宗廣中署長は話す。交通事故が増加しやすい年末を迎えるのを前に、改めて時間と心にゆとりを持った運転を呼びかけている。
11月25日までの集計(暫定数)によると、三崎署管内の交通事故発生件数は114件(前年比14増)で、134人が負傷。さらに昨年0件だった死亡事故が4件発生している。三崎署によると、今年4月1日の発生まで死亡事故ゼロを連続958日達成していたが、以降は一転して増加傾向にあるという。
上宮田のT字路交差点では小型トラックと原付バイクが出合頭に衝突し、三崎では岸壁から普通乗用車が海に転落。10月には三崎のバス停留所で路線バスが発進する際の轢過事故、初声町では交差点を直進する二輪車と右折車が衝突する事故が相次いで発生した。「そのうち3件は、減速や一時停止、周囲の安全確認を徹底していれば未然防止、または被害を最小限に抑えられていたと思われる」と宗廣署長。「事故当時、時速20Km程度しか出ていないケースもあり、必ずしも死亡事故は速度超過だけが原因で起こるものではない」と呼びかける。
三崎署によると、市内で交通事故発生割合が高いのは、三浦海岸駅と海沿いの国道134号、横須賀三崎線の主要道路だが、細い路地や街灯の少ない暗い脇道からの飛び出しなどにも注意を促している。
年末へ注意喚起
同署は「レッド作戦」として、赤色灯をつけたパトカーが市内をパトロールして抑止力を高めているほか、取締りの強化、三浦市交通安全協会や地域の見守り隊などとも連携。また、二輪車を運転する際には、胸腹部を衝撃から守るプロテクターの装着を推奨するなど、広報啓発活動で市民の交通安全意識を高めようと取り組んでいる。
また、12月11日(土)から20日(月)まで一斉の年末交通事故防止運動が行われることから、宗廣署長は「自分の命、他人の命を守る注意力を一人ひとり持ってもらえたら」と話した。
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