三浦 文化
公開日:2022.06.10
海南神社八雲祭
唐櫃渡御と巫女の舞
初夏の風物詩「海南神社八雲祭」が6月4日、同神社境内や三崎下町で斎行された。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、昨年と同様に神輿の渡御は見送られた。代替として「唐櫃(からひつ)」と呼ばれる木箱に御神体を移し、同神社青年会が渡御。半日かけて巡行した=写真上。
唐櫃渡御に向かう前に本殿前で「豊栄の舞」を奉納した巫女は、三崎小学校4年の山田結愛さん=写真下(右)=と同5年の鈴木亜琉さん。これまで成人女性が務めていたが、小学生は初めて。晴れの舞台に向けて稽古を積んできた2人は、少し緊張した面持ちながら、大人たちの前で堂々たる舞を披露した。
「お天王さま」の名で親しまれている八雲祭。江戸時代の三崎でコレラが流行した際、疫病の化身「ヤマタノオロチ」を退治した「スサノウノミコト」を厄除神として祀ったことが起源とされる。唐櫃渡御は同神社青年会が発足した1960年以前の神輿渡御が復活するまで行われており、長らく保管していた唐櫃は昨年、修復して使われるようになった。
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