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三浦 文化

公開日:2023.03.03

黒ブタてくてく三浦海岸
桜ではない「サクラ」

  • 嬉しそうに砂浜を闊歩するサクラと飼い主の幸子さん

 澄んだ青空、凪いだ海、砂浜には黒いブタ――。

 上宮田に住む丹羽格也さん・幸子さん夫妻は「マイクロブタ」と生活を共にする。ミニブタを掛け合わせて小型化した40kg以下の種類で、近年ペットとして飼う人も増え、密かなブームを呼んでいる。興味を抱いた記者は、3月1日に米国で開かれるというブタを祝う行事「豚の日」に合わせて取材を試みた。

 マンションの一室、ベッドにちょこんと座っていたのは、もうすぐ4歳になる女の子「サクラ」。三浦海岸に咲く河津桜にぴったりの名だ。

 実家ではずっと犬派だったという幸子さん。テレビでマイクロブタの特集を見て、「心奪われた」。サクラは神戸にあるファームから新幹線に乗って三浦の地にやって来た。出会った頃は体重約2kgだったが、現在20kgほどに成長した。食事メニューは新鮮な三浦野菜。甘いものも好きで「たまに焼き芋や苺が出ると興奮気味にもぐもぐする姿が癒される」と魅力を語る。

 いざ散歩へ。行きつけの南風COFFEE前をえっちらおっちら。しばらくすると海を眺めてフリーズ。少し哲学的な空気を纏っている。最後に「バイバイ」と言うと、綺麗な瞳で見送ってくれた。

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