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三浦 文化

公開日:2023.08.04

港町の祭り4年ぶりに
底抜け屋台、子供神輿が巡行

金田 走湯神社・岩浦 八坂神社

 金田 走湯神社と岩浦(いわぶ) 八坂神社の八雲祭が7月22・23の両日、4年ぶりに執り行われた。

 八坂神社の社殿はかつて走湯神社の境内にあったが、明治以降に台風で崩壊。その後の祭りでは、2基の神輿を巡行するようになった。

 初日には、住民が山王日枝神社、福寿寺、鋒(とがり)神社、八王子神社を回って祭りを知らせる「四ヶ所参り」を実施。2日目には、岩浦・川向・な組の地区ごとに、屋台の中で歩きながら囃子を演奏する「底抜け屋台」も加わり=写真右=、天下泰平や大漁祈願などを願ってまちを練り歩いた。祭礼委員長を務めた深瀬芳彦さんは「やっぱり祭りはいい。いつもの夏が戻った」と笑顔で語った。

上宮田 諏訪神社

 三浦海岸にある諏訪神社の例大祭も4年ぶりに斎行された。い組・ろ組・は組の3地区に分かれ、7月26日はそれぞれの町内を巡行。翌27日には、3組揃って上宮田の旧道を回った。

 高張提灯、先金棒に続き、子どもが威勢の良い木遣り唄とともに「それ」の掛け声で神輿を高く放り上げ=写真左=、夕方からは大人が引き屋台の台車を抜き取った底抜け屋台を担ぎ、家内安全や商売繁盛などを祈願しながら旋回や傾けのパフォーマンスを見せた。ここでは「男を試される年齢」として29歳が祭礼委員長になる習わしがある。今年は吉田尚人さんが務め「責任を感じる」と緊張した面持ちながらも堂々と皆を指揮した。

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