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三浦 文化

公開日:2023.11.03

華麗な舞に拍手喝采
飴屋踊りで9演目熱演

  • 小学生が日傘を回しながら踊った『子ども子守』

 県指定無形民俗文化財「菊名の飴屋踊り」が10月23日、菊名区民会館前の特設舞台で4年ぶりに上演された。6月から稽古に励んできた出演者が『白川粉屋』『笠松峠』など9演目を熱演すると、客席からおひねりが投げ入れられ、大きな拍手が沸き起こった。

 飴屋踊りは、江戸時代に村々を回って飴を売り歩いた「飴与三」が人寄せのために演じたことが始まりとされる。リズムをとりながら踊る「手踊り」とストーリー性のある「段物」があり、白山神社の例祭で奉納される伝統芸能として地域住民らに親しまれてきた。

 しかし、人口減少や高齢化などで2007年まで約20年間、上演できない時期もあった。古くからの慣例は女人禁制だったが、「郷土文化の灯を消す訳にはいかない」と女性たちが中心となって復活。現在は、子どもも参加する中、同踊り保存会(池田絹代会長)メンバーが継承している。

 今年の新人は8人。その1人である吉田瑠七さん(南下浦小3年)は「人が多くて緊張した。友達が見にきているのも分かった。みんなで踊るのが楽しいから来年も出たい」と笑顔を見せた。

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