亀岡八幡宮 歴史と人びと〈第4回〉 囃子の音色守り継ぐ
亀岡(かめがおか)八幡宮は2019年4月、改築から100周年を迎えます。このコラムでは、氏子会の皆さんのご協力のもと、その歴史や関わる人々を紹介します。
亀岡八幡宮にとって欠かせない存在である囃子保存会。22歳で入会し、4年前から会長を務める堀田眞一郎会長(69)=写真=に話を聞いた。
例大祭を盛り上げ一体感を創出するお囃子の音色。もとは、明治の中ごろに田越村逗子の有志6人が横浜市の弘明寺にいた大谷久蔵氏の門弟となり、祭囃子を習得した。しかし、この囃子は一度廃れてしまったという。
昭和初期に市内小坪、鎌倉市腰越、藤沢市庚申塔地区の流れを汲んだ囃子を基礎として演奏されるようになり、昭和21年から若者により本格的に囃されるようになった。
この郷土囃子を後世に残そうと、同会は昭和40年頃から小中学生を中心に伝えている。現在は7歳から70歳まで約60人で活動。例大祭が行われる前の2週間、社殿での練習に励む。皆勤賞には賞状と記念品を渡すなど、子どもたちの意欲を高める工夫は欠かさない。また「最近はお母さんたちが熱心で、演奏中ずっと近くで見守ってくれている。来年からは揃いの鯉口や浴衣を用意して列に入れるようにできれば」と新たな試みも検討中だ。
「うちのお囃子は伝統的な音色が特徴。たまに練習を遠くから聞くと『お、良いな』と思いますよ」と目を細めた。
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