VOL.57 1200種の雨言葉に
今月9日、沖縄県では観測史上最も早い梅雨明けが記録されたそうですが、関東地方の梅雨はまだまだ半ばで傘が手放せないですね。
一説には梅雨の語源は「梅の実が熟す頃に降る雨」だそうですが、梅雨のほかにも、日本の雨には季節や降り方によって沢山の種類(呼び名)があります。
春雨や五月雨、秋雨、時雨などは有名ですが、翠雨、麦雨、肘笠雨、外待雨など、一般的にはあまり知られていない呼び名や、洗車雨(旧暦の7月6日、織姫に会うために彦星が牛車を洗う水が雨になったといわれるもの)などという1日限定の呼び名まであるそうで、「雨のことば辞典」という本には、このような雨に関する言葉が実に約1200種類も集められているとのことです。
ところで、種類の多さでは税金も雨に負けていない時代がありました。1875(明治8)年頃の明治政府では、江戸時代から続いてきた約1500種類の税金を整理したといわれています。
現在では国税と地方税、全て合わせても約50種類程度まで整理されていますが、それでもまだまだ種類の多さに敬遠気味の方も多いのではないでしょうか。
税金に無関心でいることは天気予報を見ずに出掛けるようなものです。
不意に「税の雨」に降られても慌てることのないように、日頃から関心を持っていただければと思います。
(藤沢税務署税務広報広聴官)
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3月29日