「津波が来たら高い所へ逃げるプロジェクト」が9月5日、鎌倉生涯学習センターを中心に鎌倉駅周辺で開催された。
これは大地震の際、津波による被害を出さないため、地域住民に日頃から問題意識を持ってもらおうと、市民有志が主催したもの。今年で3回目。
当日は津波の発生を想定して、実際に高い場所へ避難する「逃げ道体験」のほか、スルガ銀行前では水消火器による消火訓練、家屋などが倒壊し身動きが取れなくなった人の救出作業を体験する「ジャッキアップゲーム」などが行われた。母・美絵さんとともに参加した中本結心くん(6)は、「ママが困っていたら助けてあげる」と話した。
また、鎌倉生涯学習センター和室では関東大震災体験者の声を聞くシンポジウムも。語り部の一人、伊藤武子さん(83)は当時材木座で被害にあった母の話として「激しい揺れの後、津波が街の全てをさらってしまった。とにかく身一つで逃げることしかできなかったそうです」と語った。そして「どんなに辛い体験でも時が経つと記憶は薄れてしまうもの。震災はいつ来るかわからない。普段からいざという時のことを考えておくべき」と呼びかけた。
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