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「声なき声まちづくりに」 途上国支援の経験基本計画策定に生かす

社会

掲載号:2017年6月16日号

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 鎌倉市役所経営企画部で政策創造課長を務める松本節子さん(56)は今年4月、2019年3月末までの任期付き職員として採用された。長く途上国での開発支援に携わってきた松本さんは、次期基本計画の策定に向けた市民ニーズの把握などに取り組んでおり「これまでの経験を鎌倉のまちづくりに生かしたい」と意気込んでいる。

 松本さんは東京都出身。「学生時代から海外で仕事がしたかった」と、公務員を経てコンサルタント会社に入社すると、パラオでのサンゴ礁保護など、主にJICAの途上国支援プロジェクトに参画し、現地政府との調整などを行ってきた。

 鎌倉に住むようになったのは10年ほど前。「息子の子育てもあって海外での長期滞在、出張の繰り返しが難しくなった」と退職後は、自宅で英語教室を開いたり、外国人に日本語を教えたりしてきた。

 昨秋、市の広報紙で任期付職員の募集を見つけると「もともと鎌倉で働きたいという気持ちがあったことや、これまでの経験を生かせる仕事だと感じた」と応募。採用が決まった。

 現在は次期基本計画策定に向けた市民ニーズの把握に取り組む。「ワークショップの開催やパブリックコメントの募集など、市民の意見を取り入れる様々な仕組みがありますが、どうしても『意識が高い』人の意見が集まりがち。普通の人々の声なき声を聞くにはどうすればいいのか。例えば小中学校の運動会や卒業式に出向いてアンケートをとれないか、などアイデアを練りその可能性を探っているところです」という。

 これまで海外で仕事をする際に心がけてきたのが「相手の文化、やり方を尊重すること」。「トップダウンでは、短期の成果が出ても続かないことが多い。時間はかかっても当事者が自ら課題に気づき、行動するようになれば、それは継続的なアクションになる」からだ。「鎌倉市の職員は優秀な人ばかり。皆さんの力を借りながら、市民の声をどのようにまちづくりに生かすのか、一緒に考えていきたい」とほほ笑んだ。

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