大船中学校そば、閑静な住宅街の一角にある「山田亭」は、1日にランチとディナー1組ずつしか受け付けない文字通りの隠れ家レストラン。同店はこの9月で15年目を迎えた。
オーナーシェフの山田修司さん(64)は大船で生まれ育った。「幼い頃から料理を作るのが大好きだった」というが、大学卒業後は出版社に就職。29歳で独立し、自ら出版社を立ち上げた。
料理への熱が再燃するのは50歳を目前にした頃。「接待で訪れた有名店の味を、自宅で再現することを楽しみにしていた」そんなある日、知人のシェフから「料理に遅すぎることはない」と言われ一念発起。会社を部下に譲り、自宅を改装して店をオープンさせた。
提供するのは、和洋の要素を取り入れた創作懐石。「食材にもこだわり手頃な価格で提供したい」と意気込んで店を始めたが「当初は全くお客が来なかった」。ようやく半年が過ぎた頃、地元の新聞で取り上げられたことなどをきっかけに徐々に来店が増えるようになり、これまでに1万2千人以上が訪れた。その多くがリピーターだ。
最近プライベートでも変化があった。昨年3月、小・中学校時代の同級生でもある和美さんと結婚したのだ。「お互いに『バツイチ』同士ということもあり、気兼ねがない。ディスプレイなどに女性らしい感覚を取り入れてくれるので助かっています」と公私共に頼れる存在となっている。
山田さんは「料理に完成はない。理想の料理を求めてこれからも精進していきたい」と笑顔を見せた。
詳細は【電話】0467・45・0534へ。
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