池上實さん 箏(こと)に魅せられ60年 11月24日に記念演奏会
箏曲家・指揮者の池上實(まこと)さん(76・東海岸北在住)が今年芸道60年を迎えた。「様々な人に支えられてきたおかげで長年続けてこられました」と感謝を口にする池上さん。11月24日(土)に茅ヶ崎市民文化会館大ホールで行う記念演奏会に向けて、稽古を重ねている。
兵庫県尼崎市出身。中学生の頃、兄嫁の持ち物の箏との出会いが人生を変えた。「優しく伸びやかな音色に心を奪われました」。戦後当時、箏は眩しく目に映り毎日夢中で奏でた。その後、高校での進路面談時に「その才能を伸ばしなさい」と恩師に助言され箏の道へ進み、プロの演奏家に。テレビやラジオなどで活躍しながら結婚を機に茅ヶ崎に引っ越し、箏の教室を開校。演奏家としての活動はもちろんのこと、ロータリークラブ活動、小・中学校の学校PTA会長を務めるなどの地域貢献も行ってきた。
近年は病を患いステージから遠ざかっていたが、回復を機に妻や5人の子ども達から「もう一度ステージに」という励ましのもと、今回の公演が実現した。当日は総勢200人で演奏する交声曲「日蓮」を指揮する。「自分の集大成として、感謝と情熱を注いだ演奏会にしたい」と意気込む。
11月24日(土)の公演は午後1時30分開演。チケットは前売3500円、当日4000円。申し込みは茅ヶ崎市民文化会館【電話】0467・85・1123へ。
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