バイクによる世界放浪をライフワークとしている元教師の西岡正樹さん(63)=市内赤羽根在住=が新たな旅に出る。4月25日に茅ヶ崎を出発し、スーパーカブ100で日本全国の「へき地にある小学校」を半年間かけて巡る予定。
西岡さんは北九州市に生まれ、30年間茅ヶ崎市内の公立小学校で教師をした後、延べ4年間にわたり世界60数カ国をバイクで旅してきた。これまで著書『世界は僕の教室』を出版したほか、2012年からは子どもたちが体験学習を行う「西岡塾」も主宰している。
旅のきっかけは教え子の一言
2011年にユーラシア大陸横断を果たした後「次は日本全国を隅々まで旅したい」と考えていた西岡さん。そんな中、元教え子の一人から「『やりたいこと』ではなく『すべきこと』を考えて旅をしても良いのでは」と提案されたことをきっかけに考えを巡らせた。
西岡さんがこれまで「今小学校は『個』の学びが優先され、教師や友人、家族、地域の人と関わりながら学び育つ『本来の日本の小学校の姿』が失われつつある。これでいいのか」と考えていたことを元に「他者と関わりながら学ぶ姿が『へき地の学校』にはまだあるのでは」と考察。そこから「全国の『へき地校』を回る」という答えに辿り着いた。
学校のあるべき姿を確かめに
現在へき地校は全国で2000校ほどあり、所在する地域の状況に応じて1〜5級に等級分けされている。西岡さんはより等級の高い学校を回る。各学校との調整がつけば「世界の旅についての講演」などを行い交流。寝泊まりはテントや集会場など地域に根付いた場所を優先し、旅中は西岡さんに資金援助を行った友人ら「サポーター」や塾生、教え子たちにインターネットやメールを通じ状況を発信していく。
旅のルートは太平洋側を北上し北海道へ向かい、日本海側を南下。北陸中国地方から九州、沖縄、四国、関西、東海を経て関東へ戻る予定だ。西岡さんは「出発が楽しみ。学校のあるべき姿を、自分自身の体験を通して確かめる旅にしたい。帰ってきたら報告会などで多くの人に伝えていきたい」と話した。
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