神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
茅ヶ崎版 公開:2017年12月8日 エリアトップへ

富士見町在住宮治さん 茅ヶ崎と音楽家を綴る一冊 取材と研究をエッセイに

文化

公開:2017年12月8日

  • X
  • LINE
  • hatena
著書を手にする宮治さん
著書を手にする宮治さん

 富士見町在住の音楽評論家・宮治淳一さん(62)が、今秋「MY LITTLE HOMETOWN 茅ヶ崎音楽物語」(ポプラ社)を出版した。長年研究してきた地元茅ヶ崎の音楽史を、宮治さん自身の視点で綴ったこのエッセイ。市内の書店のほか、現在開催中の桑田佳祐さんのソロ全国ツアーの各会場でも販売され、反響を呼んでいる。

 宮治さんは、プロモーター、DJ、レコード会社に勤めながら富士見町のミュージックライブラリー&カフェ「ブランディン」を開くなど、音楽と茅ヶ崎に添う活動を続けてきた。サザンオールスターズの名付け親でもあり、桑田さんとは小中学校時代から交友を深める仲。その中で、以前から「一地方都市に過ぎない茅ヶ崎が、加山雄三や桑田佳祐、最近ではSUCHMOSのYONCEなど、これほど多くの音楽家を輩出しているのはなぜか」という疑問を抱き続けてきた。

 2011年に加山雄三さんのいとこの音楽家・喜多嶋修さんとレコード会社で偶然「茅ヶ崎と音楽」について話したことで「疑問」への興味が再燃。関係者への取材や図書館で茅ヶ崎の歴史に関する書物を読むなど研究を始めた。2015年には桑田さんとも話し、宮治さんは「いつか本にしたい」と考えるようになった。

才能高める土地の力

 一方、桑田さんの還暦を祝う映画を所属事務所が企画し、始めは内輪で披露する予定が「茅ヶ崎物語」として全国公開する運びに。そこで「このタイミングで出版してみてはどうか」と声が掛かり、桑田さんのコンサート会場でも販売するため、10月に出版することが決まった。「茅ヶ崎と縁の深い10曲」を各章立てする形に決め、有名人や地域の歴史を辿る書物は数あることから、独自の「第三者目線のドキュメンタリー調」にした。8月から200冊の資料を手に、縁の曲を聞きながら、1日1万字を綴った。同書を手にした桑田さんからは「面白かった」とコメントをもらったという。

 執筆に際し、平尾昌晃氏ら茅ヶ崎に縁ある音楽関係者が亡くなっていき、「自分自身や関係する人たちが生きているうちに、何とか形になって良かった」と振り返る宮治さん。同書の完成を経て「海があり、開放的な茅ヶ崎の風土には、文化芸能など才能ある人を高める土地の力がある。まだ全ての謎は解けないが、茅ヶ崎に住んでいる人にこそ読んでほしい一冊」と話した。

㈱平和堂典礼

藤沢市辻堂神台2-2-41 0120-59-6999

https://heiwadou.com/sp/

<PR>

茅ヶ崎版のローカルニュース最新6

稲門会の地引網会

稲門会の地引網会

5月11日 早大出身参加者募集

4月26日

親子でオーケストラを

茅ヶ崎交響楽団

親子でオーケストラを

5月12日、市民文化会館

4月26日

平和考える映画上映会

平和考える映画上映会

5月11日から4週開催

4月26日

コーヒー・本で楽しむ「日常」

コーヒー・本で楽しむ「日常」

5月4日 高砂緑地周辺でフェス

4月26日

お手柄市民に感謝状

茅ケ崎警察署

お手柄市民に感謝状

詐欺防止、行方不明者発見で

4月26日

TOTOバスケ部と交流

放課後デイ オーシャンズラブ

TOTOバスケ部と交流

4月26日

あっとほーむデスク

  • 3月1日0:00更新

  • 11月17日0:00更新

  • 11月10日0:00更新

茅ヶ崎版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

茅ヶ崎版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook