茅ヶ崎市文化資料館 おうちでミュージアム 連載Vol.7
チガヤ
チガヤは日本全国に分布しており、明るい草地や傾斜地、河川、田んぼのあぜ道、空き地、道路の脇と様々な場所に生育しています。茅ヶ崎市でも全域でみられます。漢字では「茅・茅萱・千萱」と書き、茅ヶ崎の地名の由来となったとも言われています。
5〜6月に穂の様な形で咲く花「花穂(かすい)」をつけ、熟した後、種がついた綿毛を飛ばします。初夏に咲く植物ですが、刈り取りなどがされていると、秋から初冬にかけても花穂を付け、綿毛を飛ばしている様子がみられます。地面の下には「地下茎」という茎を横に向かって長く伸ばしており、防除が難しい面がありますが、その性質を生かして傾斜地などの土壌流出を抑えるためや、緑化のために利用されています。
チガヤはサトウキビに近い仲間で、糖分が根や茎など植物全体に蓄えられています。若い花穂を噛むとかすかな甘みがあることから、昔は子供のおやつとして親しまれていました。
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