茅ヶ崎・寒川 社会
公開日:2023.07.28
茅ヶ崎市
「自然環境のいま」把握へ
今秋から第4回調査実施
茅ヶ崎市は今年度から約3年をかけて、「自然環境評価調査」を実施する。市内における自然の保全や再生に役立てるために、現在の状態や変化に関する基礎的なデータを収集しているもの。2003年から始まり、4回目となる。実は20年にわたって同じ手法で継続的な調査を行っている自治体は全国的にも珍しいという。
全国的に珍しい手法
調査が始まったのは、開発が進み市内の自然環境が大きく変化していた時期。そうした状況を憂慮する市民の声を受けて、事業が始まった。
調査は指標種(茅ヶ崎らしい自然に生育・生息する代表的な種として選定した生き物)が、範囲内にいるかどうかを調べるもので、第1回は2003年から05年、第2回は10年から12年、第3回は15年から17年にかけて実施されるなど、ほぼ5年に1回のペースで行われてきた。
市景観みどり課では「自然環境の調査そのものは多くの自治体で行われているが、期間や手法がその都度異なっていることも多い。茅ヶ崎のように定期的に同じ手法によって調査が行われているのは全国的にも珍しい」と話す。
環境保全に活用
調査結果は様々なかたちで利用されてきた。06年3月に市は、保護・保全するべき生き物をまとめた「茅ヶ崎市版レッドデータリスト」を作成。第3回調査後の18年3月には、「茅ヶ崎市レッドリスト2017」として改訂された。
開発が決まった地域から、市職員が希少な植物を「退避」させたこともあった。
また「豊かなみどりを将来に継承していくこと」を目的として、12年には清水谷(市北東部で駒寄川源流の一つ)を、16年には赤羽根十三図(市東部、引地川水系の小糸川源流にあたる地域)を、特別緑地保全地区に指定した。
これらのエリアでは、開発行為の抑制のほか、市民有志による外来植物の除去といった保全活動が行われている。
市民調査員を募集
調査は植物・昆虫類・両性は虫類・鳥類・哺乳類・魚類の6チームに分かれて行われる。それを支えるのが「市民調査員」だ。実はコロナ禍によって当初の予定から約3年遅れて実施となったことなども影響し、過去3回の調査に参加した調査員の多くが「引退」。今回初めて参加する市民も多いという。
同課では「自然に興味があり、調査に主体的に取り組んで下さる方を募集しています」と参加を呼びかけている。
対象は小中学生から一般まで(中学生以下は保護者同伴)。募集期間は7月31日(月)まで。詳細・申し込みは市景観みどり課【電話】0467・81・7182へ。
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