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茅ヶ崎・寒川 文化

公開日:2023.10.27

「山田耕筰を名誉市民に」
有志団体が市に請願書

  • 活動を推進する有志団体のメンバー=17日

 茅ヶ崎市ゆかりの作曲家・山田耕筰をたたえその功績を後世に伝えようと、地元の有志団体が10月17日、「山田耕筰を名誉市民に」とする請願書と賛同する市内団体などの署名を市に提出した。

 昨秋発足した「山田耕筰を名誉市民に推挙する実行委員会」のメンバーはこの日、市役所を訪問し活動に賛同する市内企業や団体の署名など約90筆を市に提出した。

 会長を務める内山喜代子さんは市担当者らに対し「耕筰さんの赤とんぼは今でも幼い子どもから大人まで歌われているし、ぜひ残すべき曲。その功績をたたえてほしい」と説明。また委員であり、(一社)茅ヶ崎市観光協会の会長を務める田中賢三さんは「たくさんのアーティストが生まれている茅ヶ崎のまちにあって、山田耕筰は大きな存在。茅ヶ崎の音楽文化を広げるためにもぜひ名誉市民として考えていただければ」と訴えた。

音楽家で初の文化勲章

 山田耕筰は明治から昭和にかけて活躍した作曲家。茅ヶ崎に6年にわたって居住し、その間に生まれた童謡『赤とんぼ』は、現在も茅ヶ崎市の防災無線放送で使用されている。

 他にも茅ヶ崎のゆかりのまち岡崎市の市歌をはじめ数々の歌曲、合唱曲、交響曲を手掛け、日本初の交響楽団とされる東京交響楽団(現在のNHK交響楽団)を結成。1976年には音楽家としては日本で初めて文化勲章を受章している。

 こうした功績をたたえようと市内では、2001年に『「山田耕筰」と「赤とんぼ」を愛する会』が発足。耕筰の長男である耕嗣氏との交流に加え、南湖の居住地内に曲碑板を、中央公園に「童謡赤とんぼ」の碑を、高砂緑地には「山田耕筰顕彰碑」を建立するなど、さまざまな活動を行ってきた。

 実行委員会では今後、小学校への出前授業などを行っていく考えを示した。

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