森氏 貫禄の3万超え 3位争いは根岸氏が制す
神奈川県議会議員選挙と県知事選挙は10日、投開票が行われた。
定数3に対して5人が立候補した県会平塚市選挙区では、自民党の森正明氏が自身初となる3万票の大台に乗せ、貫禄の4期連続のトップ当選。公明党の赤井和憲氏は前回選の約2万2千票に届かなかったが、下馬評どおりの安定感で3期連続の2位当選を果した。
現職、元職、新人の三つ巴となった3位争いは、民主党の公認を得た新人、根岸孝之氏が制した。現職の伊藤亨氏、元職の府川勝氏は新人の勢いに弾き出される形で及ばなかった。
県議選の市内投票者数は9万1907人(男4万5634人/女4万6273人)。投票率は44・15%(男43・81%/女44・50%)となり、前回選より4・7ポイント下回った。有効得票総数は8万9857票で、前回選から9792票落とした。
一方、黒岩祐治氏の圧勝に終わった県知事選。平塚市選挙区でも、黒岩氏は4万6348票(得票率52・48%)を獲得し、強さを見せた。露木順一氏が2万5727票(同29・13%)、鴨居洋子氏が1万2662票(14・34%)と続いた。
県議選3陣営に歓声
震災の影響による自粛ムードを受けながら、難しい選挙となった今回の県議選。情勢の見極めが定まらないままで迎えた10日夜、各陣営は開票速報を見守った。
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森氏の事務所では、近隣市町の自民党候補者から次々と吉報が寄せられる中、支援者はもどかしそうな表情で当確を待った。開票速報で「3万票」の報せが届く と、事務所は堰を切ったように歓声で沸いた。森氏は涙を浮かべながら家族と抱き合い、「3万票は大きな目標だった。政令市以西の議員として、県議会で暴れ てきます」と力強く語った。
一方、支援者が緊張した表情で開票状況を見守っていた赤井氏の事務所。午後11時7分、待ちわびた当確の報 がもたらされると、歓声と安堵感に包まれた。事務所に駆けつけた赤井氏は拍手で迎え入れられ、「今までに取り組んできた2期の実績を活かし、安全で安心の 平塚として、医療と防災に取り組んでいきたい」と晴れやかな表情で語った。
今回が初出馬となった根岸氏の事務所。途中経過で3番目とな る得票数が伝えられると、緊迫したムードの陣営は拍手で沸いた。11時過ぎには当確の報が入り、開票を見守っていた根岸氏は、支持者と抱き合い握手を交わ した。根岸氏は「新人として何もない状態からの挑戦だった。ここがスタートラインだと思っている」と挨拶した。
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