平塚江南高校(諏訪町5の1)で7日(木)、高校生に将来のキャリアを考えてもらうため、生徒の保護者や卒業生を講師に招いた「キャリア講座」が開かれた。平塚江南高校PTA(江川誠会長)が主催し、同窓会も協力。様々な業界で働く8人の講師が学生時代の思い出から職に就くまでの道筋や仕事観などについて語った。
同PTAは、10年ほど前からキャリア講座を実施してきた。従来は、大人数の生徒の前で講師が語る方式をとっていたが、今年は生徒が希望する話を聞けるよう、講師が8つの教室に分かれる「分科会」の形式で進めた。少人数が話を聞け、質疑応答もしやすくなり、「生徒の顔を見ていても、良い顔をしていた」と、江川会長は満足そうに話す。
各教室では、広告代理店タウン誌編集者、管理薬剤師、公務員、医療介護サービス事業主や金属メーカー勤務の研究開発者などが仕事について語った。
ITコンサルタントの坂本桂太郎さんは、自身の経験から「コンピューター関連の職業は理系のイメージがあるが、実際は文系の人も多い」と話すと、予想外の話に生徒は驚きの声をあげていた。
また、カーデザイナーの西谷淳さんのクラスでは、デザインの過程を示した図を用いて説明したり、生徒に求められて黒板に車の図を描いたりするなどして、関心を集めていた。質疑応答の時間では、生徒も「休みはどのくらいあるのか」といった質問をするなど、積極的に講義へ参加している様子だった。
講座を受講していた男子学生は「働く人の生の声は中々聞くことができない。話を聞き、将来についてどうしたらいいかを考えるきっかけになった」と講義を振り返り、女子学生は「難しい専門用語ではなく、私の知っている表現で、講師が話してくれた。(講師の職業について)おもしろそうだなと思った」と述べた。
今回の講座について、稲本隆校長は「30分という短い時間の中で、講師もすべてを語ることができない。話に『余韻』を残すことが、生徒にとって意味があったのではないか」と講評した。
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