平塚市は平塚漁港(千石河岸)と馬入・光と風の花づつみ(馬入備中島)、湘南ひらつかパークゴルフ場(上吉沢)の3施設について、ネーミングライツ(命名権)パートナー契約を新たに締結した。契約者は、平塚市漁業協同組合(千石河岸・後藤勇代表理事組合長)、(株)イシックス(四之宮・猪股重人代表取締役)、(株)木村植物園(土屋・木村義広代表取締役)。愛称は漁港が「ひらつかタマ三郎漁港」、花づつみは「イシックス馬入のお花畑」、パークゴルフ場は「木村植物園湘南ひらつかパークゴルフ場」となる。落合克宏市長が1月27日の記者会見で発表した。
市は歳入確保のため、企業に愛称をつけたい施設を選び、金額などの契約条件と合わせて応募してもらう「提案型ネーミングライツ」を導入している。新契約で市のネーミングライツ契約は計8施設と県内最多になる。
3施設は一昨年に募集を開始、昨年7月に料金目安などを提示し再募集されていた。
市内3事業者と契約 施設魅力化の提案も
会見には、平塚市漁協の後藤組合長、(株)イシックスの猪股大輔取締役、(株)木村植物園の木村社長が出席。新愛称のほか、契約理由と提案内容を説明した。
「ひらつかタマ三郎漁港」の契約は今年4月から5年間で、市の希望年間価格50万円に対し、10万円で契約。漁港のネーミングライツは県内初の事例で、全国でも珍しいという。
平塚市漁協は1949年に設立され、水産資源の管理や漁業従事者ら組合員のサポートなどを行っている。
魚食率の低下などを背景に、同組合は6次産業化や魚の地産地消などに取り組んできた。平塚の漁業PRキャラクター「ひらつかタマ三郎」を漁港の愛称にすることで、更なる宣伝効果を期待している。港でのイベント開催を提案し、後藤組合長は「いずれはタマ三郎を平塚のくまモンに」と意気込みを話した。
「イシックス馬入のお花畑」の契約は今年4月から3年間で、市の希望年間価格80万円で契約した。
(株)イシックスは1995年に設立。寺院墓地の施工・管理やお墓の設計、石材輸入、販売などを手掛ける。
昨年20周年を迎えた同社は、地域への感謝の形として契約を決め、「花は人の心を温める。石も人の心を温めるものでありたい」と説明した。今後は同社の技術などを生かした石のイスなどを設置し、「心温まるほっとスポット」を作り、ピクニックや休憩の場としてより多くの人の来場を期待しているという。
「木村植物園湘南ひらつかパークゴルフ場」の契約は今年4月から3年間で、市の希望年間価格80万円に対し、50万円で契約した。
(株)木村植物園は1960年に創業。ガーデンセンター「ガーデン倶楽部」の設立や、ガーデニング用品の販売、造園外構設計施工、緑地管理などを手掛ける。
同社は、パークゴルフ場の建設当初から関わり、現在も指定管理者の構成メンバーの一員として管理に携わっていることや、「50年以上関わりのある平塚はふるさとのようなもの」として契約を決めた。同社の技術やサービスを生かし、四季折々のガーデニング装飾を行うことで、「より一層の利用者満足度に貢献したい」と話した。
落合市長は「費用に限らず、魅力化の提案など地域全体で平塚を盛り上げる大きな手法に関与して頂いた。3社からの応募、大変ありがたい」と謝辞を述べた。
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